単編「その男、横山きよし」

  • 2018.06.07 Thursday
  • 14:01







〜 フィクションです〜







横山きよしは、ごく普通のサラリーマン。


それほど目立たないが 大事な時に活躍して

周囲からは重宝がられた。



別に社内にも 敵がいるわけでもなく

かと言って、味方が多いわけでもない。







横山きよしは、最近


つけられている気がしていた。






監視されているというわけではなく、


巨漢の虚無僧のような男に心を覗かれている

気がするのである。





この感覚は、入社直後にも感じたことがある。

あの時は、たしか 会長が退任した転換期。






何食わぬ顔をして、あの時を演じていれば


社内の派閥問題に遭遇しなくても良いと考えていた。







そんなある日、






ポカをして 退職させられた元社員が


泥酔状態で会社に乱入してきた。


手には、灯油の一斗缶とライターを持っている。






「会長を出せ」と わめき散らし、

「俺が経営者だ」と狂言まで.....。

数時間後、会社はマスコミに取り囲まれた。



社内は、大混乱で警察車両も到着し

騒然となった。







あの虚無僧のイメージ通りの巨漢である。










逃げ遅れた 横山きよしは、

犯罪者と化した元社員について 知っていた。



たしか、合コンに1度同席し


相手女性の膝にお酒をこぼして 

女性陣に総スカンを食らった思い出。











突然、悲鳴が周囲に轟いた。





犯人の一斗缶が洋服に溢れ 自ら引火し









元社員は、 火だるまと化した。




















その日の外は、雷雨だった。









後日、


会長は 引退した。




















あとがき.......









横山きよしさんの冒険シリーズ。


関連作品「容疑者: 氷川大観 (冤罪劇)」











ホラーです。










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